石鎚黒茶の製造技術が、国の重要無形民俗文化財に指定(令和5年3月22日付)されました。
石鎚黒茶の製造技術は、伝承されてきた発酵茶の製造技術で、愛媛県西条市小松町の石鎚地区に伝わったものです。 弘法大師や平家の落人によってもたらされたという伝説などが伝えられています。明治から大正時代に盛んに作られていたそうですが、昭和・平成の時代にかけて緑茶の生産が本格化して黒茶離れとともに過疎化が進み、平成末期に無住となりました。これに先立ち、石鎚黒茶の製造技術の保存活動が進められました。「お茶工房美瀬」(就労継続支援B型事業所Visee内)は、石鎚地区に最後まで残り技術を守ってこられた曽我部正喜さんに製造技術や新茶の品質などの指導を受けながら積極的に石鎚黒茶の製造技術の伝承・保存活動を行ってきました。
国の重要無形民俗文化財に指定という栄誉とともに責任を心に刻み、今後とも、日本の伝統文化を未来に伝えるために、代々伝えられてきた製造技術の伝承・保存に取り組んで参ります。
NPO法人石鎚スクエア 就労継続支援B型事業所Visee・Viseeこまつ 一同