8月、石鎚黒茶製造 ~干し(天日乾燥)~

 石鎚黒茶製造の最終工程は、干し作業(天日乾燥)です。

 茶葉の刈り取り、蒸し、一次発酵(微生物発酵)、揉み(揉捻)、二次発酵(乳酸菌発酵)を終えた茶葉を、天気の良い日に、発酵場所である大保木、横峰寺(標高200m、750m)から、郷(Visee)へ降ろします。そして、干しの作業を行います。2次発酵を終えた茶葉を取り出すと、独特のいい香りがします。

 茶葉の乾燥には晴天が欠かせません。お天気の情報を確認し、確実に晴れる日に干します。夏のギラギラした太陽の光が、茶葉を乾燥させ、茶葉の色を黒くさせます。

 茶葉重量の2倍の重しを載せて発酵させた茶葉は、硬くしまっていますので、丁寧にほぐしてから、茶葉同士が重ならないように、広げていきます。茶葉は水分を含み、くっついているので、根気のいる作業です。広げた茶葉を夏の炎天下で天日乾燥します。何度か裏返したり、重なりを剥がしたりを繰り返し、茶葉がカラカラに乾けば、干し作業が完了します。

 この後、熟成期間を経て石鎚黒茶が出来上がります。

 今年の干し作業(天日乾燥)では、晴天の日が数少なく、気をもむ年になりましたが、Viseeの利用者のみなさんと職員の伝統茶への想い、そして、みんなの明るい笑顔で、いっそう美味しく仕上ることを期待しています。

 新茶ができましたら、是非、ご試飲ください。

 【お茶工房美瀬】

 

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