石鎚黒茶

石鎚黒茶のご紹介

記録すべき無形の民俗文化財「石鎚黒茶」。
石鎚黒茶は、茶葉を加熱した後に微生物により発酵させた、江戸時代から伝わるお茶です。
「Visee」では、伝統の灯をたやさないよう、石鎚黒茶の研究・継承に携わっています。
石鎚黒茶の二段発酵により生じる黒い茶葉の独特の香りと酸味、味だけでなく健康面での効果も注目されています。

石鎚黒茶とは

西日本最高峰・石鎚山の麓、西条市小松町石鎚地区において古くから伝わるお茶「石鎚黒茶」は、日本に4つしかない貴重な後発酵茶です。後発酵茶は、摘んだ茶葉を加熱した後に微生物により発酵させたお茶で、石鎚黒茶は、糸状菌により好気発酵させた後、乳酸菌により嫌気発酵を行うことによって製造される二段発酵茶です。
二段発酵により生じる黒い茶葉と独特の香り・酸味が特徴で、黄金色に輝くお茶は 温かいときはすっきり、冷やすとさっぱりとした味わいです。

石鎚黒茶の歴史

石鎚黒茶の歴史には諸説ありますが、中国で仏教を学び、四国で修行し四国霊場を開いた空海が、日本に伝えた茶の一つではないかと言われています。石鎚地区のお茶に関しての記述としては、お茶の産地として、「本朝食鑑」(元禄10 年(1697 年))、「西條誌」(天保 13 年(1842 年))に記載があり、黒茶であるかどうかは定かではないものの、古くからこの地区で特有のお茶が栽培され、親しまれていたことが伺えます。また、「小松町誌」によると、石鎚黒茶は江戸時代から大正末期にかけて庶民の多くの需要の下、盛んに製造され、明治中期に記された覚書からは、現在の植林地の多くがその茶畑であったと推測されます。古くから霊峰石鎚への参拝道、お山開きなどで賑わう季節宿で、お接待の一つとして用いられてきたこのお茶は、いつしかその産地や茶葉の色から「石鎚黒茶」と呼ばれるようになりました。
江戸~明治~大正期に盛んに生産された石鎚黒茶ですが、昭和に入ると農耕文化の変遷と商業経済の波にさらされ、 次第に生産者が減少しました。しかしながら、地域が誇る貴重な食文化の火を消すまいと、十数年前から地元小松地域の生活研究グループ により、生産の継承が行われ、 現在では、福祉施設のほか、愛媛大学や研究機関とも協力しながら、西条の特産茶として、生産技術の研究・伝承の取り組みが続けられています。

愛媛大学 地(知)の拠点「まぼろしの石鎚黒茶」から

 
石鎚黒茶の製造に一所懸命

石鎚黒茶の伝統的な製造方法

【 1 】茶葉の収穫
【 2 】枝の切り揃え
【 3 】洗浄
【 4 】蒸し
【 5 】一次発酵(糸状菌による発酵)
【 6 】揉み
【 7 】二次発酵(乳酸菌による発酵)
【 8 】天日乾燥

おいしい飲み方

急須でお飲みの場合 急須(300ml程度)に茶葉を1.5g入れて、 沸騰したお湯を注ぎ、1~2分置いてお飲みください。
1.5gでおよそ1L の石鎚黒茶がお楽しみいただけます。
煮出してお飲みの場合 やかんで沸かした熱湯1Lに茶葉1.5gを入れ、弱火で約10分煮出します。約3分蒸らしてお飲みください。 また、やかんで沸かし、冷やしてもおいしくいただけます。
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